Tap In System 自動化のアプローチ
Tap In System は下記を目標として、システム自動化アプローチを開発しました:
- システム自動化の開発プロセスを容易にする
- システム自動化アプリケーションの保守を容易にする
- 自動化のオーナーシップをIT運用部門に渡す
システム管理ツールは30年以上も前から使われているため、自動化の開発問題は既に存在していました。これらの問題に取り組むには、IT運用部門に自動化のオーナーシップを移すという考え方の変革必要です。それは、組織の観点でいえば、運用の経験がある部門に自動化のオーナーシップがあるということです。しかし、システム自動化の開発の業務には、多くのプログラム専門知識が必要で、開発はアプリケーション開発グループに移ってしまいます。
これらの責任を正しく配置するため、システム自動化のプロセスはふたつの部分つまり、運用部門が所有するモデリング、と開発部門が所有するプログラミングに分割されるべきです。歴史的に、システム自動化プロセスは、運用手順やランブック(run book)ドキュメントに記述されてきました。これらの手順をモデリングすることは、これらのプロセスを英語の文書よりも正確かつ科学的な方法で記述する必要があります。Tap Inのやり方は、これらのプロセスをペトリネットのモデルで定義する ことです。
ペトリネットの情報やチュートリアルには下記のリンクを参照してください:
- Petri Net Worlds - http://www.informatik.uni-hamburg.de/TGI/PetriNets/
- Wikipedia - http://en.wikipedia.org/wiki/Petri_net
- Application of Petri Nets to Workflow Management - http://is.tm.tue.nl/staff/wvdaalst/publications/p53.pdf
ペトリネットは複雑なシステム運用を記述するための証明されたメソッドです。広範囲にわたる技術分野において、ペトリネットの適用性を調べる数十年間の研究が行われてきました。 ITプロセスでは、ペトリネットはプログラミング経験がなくても、どのように運用プロセスが動くべきかを効率的に記述できます。それらは英語ベースのドキュメントよりも厳密な定義が必要ですが、そのための詳しいナレッジは運用部門内にあります。モデルが定義されると、それらはコーディングのためにアプリケーション開発者に渡されます。
また、メンテナンスの変更も、モデルを変更することにより運用側でコントロールされます。この方法論は、特定の変更につき開発者が実施をするに十分な定義がなされるまで、アプリケーション開発者の関与を減らします。全体として、より早く容易な開発プロセスとメンテナンスという結果になります。この方法論では、運用のより高度な分析経験(プログラム経験は不要です)と、組織オーナーシップのよりよい配置が必要です。
Tap Inの製品は、このプロセスを下記の方法で実現します。
- モデルを作成、保存、実行できるファイルにコード化。
- モデルの作成、デバッグと検証のためのグラフィカルなツールを提供することでモデル化プロセスを容易化
- モデルをリアルタイムの監視イベントと結び付け-実質的にドキュメントから実行可能なタスクに変換することを可能にする
- オペレータがモデルの実行と結果を見られる
- モデルをコード開発と実行にリンクする、プログラミングのフレームワークを提供する
- " モデルが実稼動環境でスケジュールおよび実行される、実行フレームワークを提供する
これらの機能は、Tap In の Control Plan Editor 製品に導入されています。そのグラフィカルインタフェースにより、コントロールプラン(Control Plan)と呼ぶ、Tap Inバージョンのペトリネットモデルを容易に作成することができます。コントロールプランは、モデル内の各プレース(Place)で業務を実行することができるペトリネットモデルの拡張です。この業務はクラウドAPI呼び出し、データベースの値読み出しやリカバリーアクションの実施などの自動化タスクです。プレースのタスクはTap In Systemsによってあらかじめパッケージされており、ユーザによるカスタマイズができます。ネット内のトリガーは、Tap Inのクラウド管理サービス (CMS)からのイベントの調査などの「 業務の結果によって起動することができます。
Tap In のコントロールプランは実行された場合、現在にネット状態とどのプレースが現在実行されているかを反映して、ネットモデルが色を変えます。コンソール出力により、業務タスクが詳細なステータス情報をプリントできます。 このツールの詳細情報は、Control Plan Editor セクションを参照してください。