構成設定の実施シナリオ

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エスカレーションツリーの定義

エスカレーションツリーは、複数のホストやサービスエスカレーション定義をグループ化したもので、ホスト、ホストプロファイル、ホストグループやサービスに割り当てることができます。通知とエスカレーションは、GroundWork Monitor の Nagios エンジンがユーザに監視しているサービスの状態(正常:OK、警告:WARNING、異常:CRITICAL と不明:UNKNOWN)の変化が起こったときに、どのようにアラートするかを指定します。エスカレーションは、通知がエスカレートされたときに通知されるべく指定されたコンタクトグループを組み合わせます。

エスカレーションツリーは、ホスト、ホストプロファイル、ホストグループやサービスに割り当てられた複数のエスカレーションのグループです。エスカレーションは任意オプションです。以下でエスカレーションの作成とエスカレーションツリーの構成設定について説明します。

エスカレーションの作成

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  1. Configuration(コンフィグレーション)ページから、 Escalations(エスカレーション)を選択し、Escalations (エスカレーション)のドロップダウン・メニューを展開します。

  2. ホスト (または サービス) のドロップダウン・メニューを展開して、New(新規追加)を選択します。

  3. Host (またはService) Escalation Properties(ホスト(またはサービス)エスカレーション設定)画面に、エスカレーション名前を入力します。

  4. 次に、通知オプションを設定します:

First Notification(通知開始)[必須]  エスカレーションの最初にどの通知をするかを指定します。このディレクティブはこのエスカレーションを何回目の通知から適用するかを指定する数値です。たとえば、1 に設定すると最初の通知から、このエスカレーションを使用します。 これに対して値を 4 に設定した場合には、4 回目の通知が送信されるまでホストやサービスがOK以外の状態を保った場合にのみ、このエスカレーションを使用します。

Last Notification(通知終了) [必須] このディレクティブは、このエスカレーションが有効となる最後の通知を指定する番号です。 たとえば、この値を 5 に設定すると、ホストまたはサービスに関する 6 回目以降の通知には、このエスカレーションを適用しません。 値を0に設定した場合は、送信されるすべての通知にこのエスカレーションを使用します。

Notification Interval通知間隔) [必須] いつ通知を送信するかを指定します。 このディレクティブは時間間隔を指定するのに使用し、その間隔(interval_length の設定をデフォルト値の 60 から変更していないかぎり、この単位は分となります)でこのエスカレーションが有効であれば通知が送られます。平均的な間隔は 15 分です。 間隔の値に 0 を指定すると、Nagios は最初の通知のみを送信し、以降はこのホストに対する障害通知をすべて抑制します。 その他の値を指定すると、その間隔で通知が継続して送信されます。

注意: あるホストに対する複数のエスカレーション設定が、1つまたは複数の通知範囲にまたがる場合、全体の中でもっとも短い通知間隔が適用されます。

  1. 次に Escalation options(エスカレーションオプション)といっしょに、エスカレーションが有効となる Escalation Period (エスカレーション時間帯)を指定するの時間帯の名前(例、Work Hours、24x7)を入力することができます。このディレクティブが指定されない場合、そのエスカレーションはすべての時間で有効だとみなされます。

Escalation Options(エスカレーションオプション)ディレクティブにより、任意で、いつ(例、ホスト:回復、ダウン、到達不能、サービス:回復、不明、異常などに)エスカレーションが使用されるかを決める基準を指定することができます。このディレクティブで指定した状態にホストやサービスがなった場合のみ、エスカレーションが使用されます。例:このフィールドDown(停止)が指定されると、エスカレーションはホストがDown(停止))状態のときのみ使用されます。

  1. 新しいホスト(やサービス)エスカレーションを追加するため、Add(追加)を選びます。

エスカレーションツリーの構成設定

ステップ1 - ホストやサービスのエスカレーションを定義する

screenshoticon.gifShow/Hide

  1. コンフィグレーションページから Escalations(エスカレーション)を選びます。

  2. Escalation Trees(エスカレーションツリー)ドロップダウンメニューを広げます。

  3. Host(ホスト)か Service(サービス)のドロップダウンメニューを広げます。

  4. New(新規追加)を選びます。

  5. ホストやサービスのエスカレーションツリーの名前を入力します。

  6. Add(追加)を選ぶと、エスカレーションツリー管理の画面が開きます。

テップ2 - エスカレーションツリーへエスカレーションを追加する

screenshoticon.gifShow/Hide 次に、エスカレーションツリー管理で、定義済のエスカレーションを追加したり削除したりできます。各エスカレーションを選択すると、そのエスカレーションにコンタクトグループ割り当てる Assign Contact Groups(コンタクトグループ割り当て)画面が表示されます。これらは、ホストやサービスの通知がエスカレートしたときに通知を受けるコンタクトのグループとなります。

複雑な通知スキームを成し遂げるため、多数のエスカレーションを構築することができます。たとえば、技術コンタクトグループは、最初から最後の通知を通じてのエスカレーションとして割り当てることができるでしょう。さまざまのエスカレーションが5回目の通知で開始されて6回目の通知で終わって、前の4回の通知で誰もアラームの承認をしていない場合にのみ通知を受けたい上位マネージャに行くでしょう。

  1. エスカレーションツリーに追加するため、右側から定期済みのエスカレーションを選び、Add Escalation(エスカレーション追加)をクリックします。

  2. 次に、そのエスカレーションに関連付けるべきすべてのコンタクトグループを追加し、Assign Contact Groups(コンタクトグループの割り当て)を選びます。

  3. Detail(詳細)タブの中にいるので、ここでエスカレーションの追加やコンタクトグループの変更をすることができます。

  4. 次に、デフォルトのホストエスカレーションをセットするためホストグループを割り当てます。

ステップ3 - ホストグループの割り当て

screenshoticon.gifShow/Hide ここで、任意オプションとして、ホストグループ内の全ホストに対するデフォルトのホストエスカレーションを設定するホストグループを割り当てることができます。また、個々のホストのためのホストエスカレーションを設定することもできます。エスカレーションの適用 参照してください。

  1. Assign Host Groups(ホストグループの割り当て)タブを選びます。

  2. エスカレーションツリーに割り当てるホストグループを選びます。

  3. Save(保存)Close(閉じる)を選びます。