ホスト拡張情報の設定は、基本的には status、statusmap、statuswrl、extinfo CGI 出力の見栄えをよくするためのものです。 監視に対しては一切影響を与えず、設定はいずれも任意です。 たとえば、下記「Nagios GUI's のために Logosからホスト拡張情報生成する 」の下図は、各ホストの横にサーバのアイコンを表示しています。 このアイコン画像は、ホスト拡張情報テンプレートの "Status Map Image" フィールドに "server.png” として指定されています。
Configuration(コンフィグレーション)のメニューオプションから Hosts(ホスト)を選択します。
Host extended info(ホスト拡張情報)ドロップダウンメニューを展開します。
New(新規追加)を選択します。
Extended Host Info Tmplate Properties(ホスト拡張情報テンプレート設定) 画面の各項目に入力します。
Name(名前) |
[必須] ホスト拡張情報テンプレートの名前です。 |
Notes URL
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[任意] ホストに関する補足情報を提供する URL を定義するために使用します。 この URL を指定すると、指定したホストの情報を表示中の拡張情報 CGI に、’Notes About This Host’ というリンクが表示されるようになります。 有効な任意の URL を使用できます。 相対パスによって指定する場合の基底パスは、CGI をアクセスするものと同じ(/cgi-bin/nagios/)になります。 この設定は、ホスト、緊急時の連絡方法などに関する詳細情報を他のサポート/スタッフに知らせる場合に有効です。 また、これはテンプレートであるため URL 内で $HOSTNAME$ や $HOSTADDRESS$ などのマクロを使用できます。 |
Icon Image
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[任意] この変数はホストに関連付ける GIF、PNG、JPG 画像の名前を定義するために使用します。 画像はステータスおよび拡張情報 CGI において表示に使用されます。 画像のサイズは、40x40 ピクセルが最適です。 ホストの画像は HTML の画像ディレクトリ内のサブディレクトリ logos/(すなわち/usr/local/nagios/share/images/logos)に保存されているものと見なされます。 |
Icon Image Alt |
[任意] この変数は<icon_image>引数で指定する画像の Alt タグの文字列(代替表示文字列)を定義するために使用します。 ALT タグはステータス、拡張情報、ステータス・マップの各 CGI で使用します。 |
VRML Image
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[任意] この変数はホストに関連付けるGIF、PNG、JPG画像の名前を定義するために使用します。 この画像は statuswrl CGI の指定したホストに対するテキスチャ・マップとして使用されます。 <icon_image> 変数で使用する画像とは異なり、この画像には透過設定を行うべきではありません。 透過設定を行うとホスト・オブジェクトの表示に異常を来します。 ホストの画像は、HTML の画像ディレクトリ内のサブディレクトリ logos/(すなわち/ usr/local/nagios/share/images/logos)に保存されているものと見なされます。 |
Statusmap Image
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[任意] この変数はステータス・マップCGIにおいてホストに関連付ける画像名を定義するために使用します。 JPEG、PNG、GIF 画像を指定できますが、GD2フォーマットの画像を使用することを強く推奨します。他の画像フォーマットでは、ステータス・マップ画像の生成時に CPU 時間を大幅に浪費するためです。 GD2 画像は、Thomas Boutell の gd ライブラリが提供する pngtogd2 ユティリティによって、PNG 画像から作成できます。 この GD2 画像は非圧縮形式で作成して、ステータス・マップCGIがネットワーク・マップ画像を生成する時の CPU 負荷を最小にします。 画像のサイズは、40x40 ピクセルが最適です。 ステータス・マップCGI を使用しない場合は、これらのフィールドは空欄のままで構いません。 ホストの画像は、HTML の画像ディレクトリ内のサブディレクトリ logos/(すなわち /usr/local/nagios/share/images/logos)に保存されているものと見なされます。 |
2d Coords
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[任意] この変数はステータス・マップ CGI において、ホストを描画するときに使用する座標を定義します。 座標は生成される画像の物理的なピクセルに対応しているため、正の整数を指定してください。 描画の原点(0,0)は画像の左上隅で、画像の上端に沿って右が正の X 方向、画像の左端に沿って下が正の Y 方向となる座標系です。 参考: 描画されるアイコンは、通常およそ 40x40 ピクセルです。(テキストは若干余分なスペースを必要とします) この座標は描画されるホスト・アイコンの左上隅の位置を指定します。 |
3d Coords |
[任意] この変数は statuswrl CGI において、ホストを描画するときに使用する座標を定義します。 座標は正または負の実数値を取ることができます。 描画の原点は(0.0,0.0,0.0)です。 |
Add(追加)を選択して、新しいホスト拡張情報テンプレートを追加します。
テンプレートが保存されたというメッセージが表示されます。 Continue(続ける)を選択します。
注意: 既存のテンプレートをコピーするには、Extended Host Info Template(ホスト拡張情報テンプレート)オプションの Copy(複製) を選択します。 Copy オプションでは、新規テンプレートを命名し、コピーされた設定を編集できます。 テンプレートを変更または削除するには Modify(変更) を選択します。 テンプレートを編集できるようになり、変更したテンプレートを Save(保存)できます。 選択したテンプレートを削除するには Delete(削除)を、名前を変更するには Rename(名前を変更) を、変更せずに終了するには Cancel(キャンセル)を選択します。
ホスト拡張情報テンプレートをホストプロファイルに適用すると、テンプレート設定がこのホストプロファイルに関連付けられているすべてのホストに追加されます。
Configuration(コンフィグレーション)のメニューオプションからProfiles(プロファイル)を選択します。
Host Profiles(ホストプロファイル)オプションを展開します。
Modify(変更)を選択します。(新規ホストプロファイルの場合も同じ手順を実行します)
ホスト拡張情報テンプレートを追加するホストプロファイルを選択します。
Extended Host Info Template(ホスト拡張情報テンプレート)のドロップダウンボックスから既存のテンプレートを選択します。
Save(保存)を選択します。
次に Assign Hosts(ホストの割り当て)タブを選択して、ホスト拡張情報テンプレートを含むこのホストプロファイルを、使用するホストに割り当てます。 ホストを追加したら、忘れずに Save(保存)を選択して変更を保存してください。 最後のステップとして、Apply(適用)タブを選択し、Apply Detail to Hosts(詳細をホストへ適用)が選択されていることを確認してから Apply(適用)を選択します。
注意: Hostsオプションから直接ホストプロファイルを割り当てると、ホストをホストプロファイルによって管理できるようにするための関連づけが設定されますが、ホスト設定には何の影響も与えません。言い換えれば、Hostsオプションからホストプロファイルを追加、または変更した場合に更新されるのはサービス設定のみであり、ホストの詳細(ホスト拡張情報テンプレートを含む)は変更されません。 ヒント: 可能な場合は、なるべく host profileから作業を行います。
テンプレート設定を個々のホストに直接追加することもできます。
1. Configuration(コンフィグレーション)のメニューオプションから Hosts(ホスト)を選択します。
2. ホスト拡張情報テンプレートを追加するホスト選択します。
3. Extended Host Info Template(ホスト拡張情報テンプレート)のドロップダウンボックスから既存のテンプレートを選択します。
4. Save(保存)を選択します。
/usr/local/groundwork/nagios/share/images/logos (ご希望の場合はあなた自身の logos を置くこともできます) 内の logosを使用して、ホスト拡張情報を生成するために /usr/local/groundwork/tools/profile_scripts/gen_hostextinfo.pl を実行します。テンプレートを完成するには、gif、png、および gd2 の3タイプのファイルが必要です。ファイル名は、同じにする必要があります (拡張子を除けば)。ファイル名は、それらがどれに割り当てられたのというオブジェクトを記述する必要もあります。
注意: gd はグラフィックライブラリです。画像を、線、弧、テキスト、複数のカラー、他の画像からカット/ペースト、塗りつぶしなどですばやく完成させるコードを可能にし、PNG または JPEG ファイルとして書き出します。 png ファイル からgd2 ファイルへ作成するために使用するツールがあります: /usr/local/groundwork/bin/pngtogd2.
gen_hostextinfo.pl を実行すると、Configuration(コンフィグレーション), Profiles(プロファイル), Profile Importer(プロファイルインポータ)下に、すぐにインポートできる状態にあるテンプレートが見つけられます。
図: ホスト拡張情報テンプレート – ステータス・マップの画像