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Configuration(コンフィグレーション)について

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GroundWork の Configuration(コンフィグレーション)アプリケーションは、Nagios とともに使用する豊富な機能を持った使い勝手のよい Web ベースのシステムです。コンフィグレーションは、Nagios または GroundWork Monitor の設定、保守を容易にする一連のツールから構成されます。コンフィグレーションは、コマンドラインのテキストエディタに対して、各監視アプリケーション、サービス、デバイスなどのための監視システム構成設定のためのユーザインフェースを提供します。

現在 Nagios を使っている方のために、コンフィグレーションは Nagios の設定ファイルを読み書きし、既存のインストレーションを容易に統合できるようにします。あなたはパッケージをインストールし、既存の構成をインポートするだけです。経験をつんだ Nagios ユーザであれば、交互に Nagios の設定ファイルを編集したり、コンフィグレーションを使ったりできるでしょう。

コンフィグレーションのアーキテクチャ

Configuration Architectural View

コンフィグレーションは、Perl で記述された .cgi のセットです。コンフィグレーションのLoad(ロード)操作を行った場合、すべての Nagios 構成設定(コンフィグ)ファイルMySQLmonarch データベースの中が更新され、データベース中に構成設定全体がミラーリングされます。コンフィグレーションは、その後このデータベースを操作します。 Nagios の構成設定情報に加えて、ホストとサービスプロファイル、エスカレーションツリーやコンフィグレーションへのアクセス権など、Configuration に機能を追加するための付加的なデータ構造があます。

変更が終了したら、実稼働環境を制御するためのオプションを提供する、Nagios -v コマンドと同等な Pre Flight Test(プリフライトテスト:実施前試験)を行うことができます。これは、構成設定を検証して、作業域(Workspace)ディレクトリに更新した Nagios 構成設定ファイルを書き込みます。この時点では、現在の Nagios 構成設定はまだ影響を受けておらず、構成設定ファイルを手動で見たり操作することができます。

コンフィグレーションは、そのファイルを実稼動の構成設定としてコミットする機能を提供します。 Commit(コミット)コマンドは、バックアップディレクトリに旧い構成設定のバックアップを作成し、更新された構成設定ファイルを実行環境の nagios/etc ディレクトリにコピーします。そして、 Commit(コミット)は Nagios の再起動をして、その構成設定を活動させます。

設定概念の構造

ホストおよびサービスのテンプレート

ホストおよびサービスのテンプレートには、複数のホストおよびサービスを定義するための共通のオブジェクト設定が保存されています。テンプレートはオブジェクトを定義する際に繰り返される入力の回数を減らします。例えば、新しいホストを定義する場合、はじめに共通の設定を含むホストテンプレートを作成します。次に、特定のホストを定義するために、ホストテンプレートを使って設定を適用します。新しいサービスも同じ方法で定義できます。サービステンプレートを作成してから、特定のサービス定義にテンプレートを適用します。

Host and Services Templates

サービス

Configuration におけるサービスは、サービステンプレートとサービス定義の組み合わせです。サービスは特定のホストに適用されるまでは汎用的なものです。実装がすべて完了したホストには、ホストテンプレートと一意のホスト定義およびサービスがあります。

Services

Service Profiles(サービスプロファイル)

Service Profilesサービスプロファイルとは、複数のサービスの集合です。 Configuration は、定義済みおよびユーザ定義可能な監視パラメータ設定をともに含む機器固有のプロファイルを使用します。 アドミニストレータはプロファイルを使用することにより、同種の機器のグループを監視する場合に GroundWork Monitor を簡単に設定できます。同時に GroundWork 社の豊富なノウハウを監視設定の推奨手法として利用できます。

例:CPU、メモリ、ディスク、http、apache プロセスを監視する必要がある50台の Web サーバがあるとします。 この場合、50個の定義を作成するのではなく、CPU、メモリ、ディスクなどの各サービスに対してサービス定義を作成します。

次に、Web Monitoring というサービスプロファイルを作成し、作成したサービスをすべて含めます。 さらに、このサービスプロファイルを 50 台の Web サーバのそれぞれに関連付けます。この関連付けを Configuration はホストプロファイルを使って行います。

 

Host Profiles(ホストプロファイル)

Host Profilesサービスプロファイルを定義したら、これをホストテンプレートと組み合わせてホストプロファイルを作成できます。 これらのプロファイルは、特定のホストに関連付けられていません。

ホストプロファイルを作成したら、この定義の組み合わせを Web サーバ 50 台にそれぞれ適用します。この方式により、監視中の各機器のさまざまなロールを一般化して定義でき、これを容易に適用できます。

以上の手順が完了して、パラメータの 1 つを変更して 50 台の Web サーバのすべてに適用する必要がある場合、変更はホストプロファイル、サービスプロファイル、またはサービスに対して加えます。その後、変更は 50 台の Web サーバのすべてに適用されます。

ユーザ・インタフェースの設定

Configuration アプリケーションを起動すると、メニュー項目が下図のように表示されます。 下表は、各メニュー項目の簡単な説明と、具体的な分類オプションを示します。メニューオプションは、、最も使われるものから順に左から右に並べてあります。ただし、どの項目から使い始めるかは、監視システムの設計と管理の必要性によります。

図: Configuration のツールオプション

Configuration User Interface

表: オプションの説明

Services
(サービス)

 

Servicesオプションは、ホスト上で実行されるサービス、またはホストに関連付けられた別種のメトリックの定義と管理に使用します。サービス定義は、ホストおよびサービスのテンプレートやプロファイルで使用します。

- New Service(新規サービス)

- Clone Service(サービスのクローン化)

- Search Service(サービスの検索)

- Services(サービス)

- Service Templates(サービス・テンプレート)

- Service Dependencies(サービスの依存性)

- Service Extended Info(サービスの拡張情報)

- Service Groups(サービス・グループ

Profiles
(プロファイル)
 

Profilesオプションは、ホストおよびサービスのプロファイルを定義、変更、インポートするときに使用します。 プロファイルは、ホストやサービスの設計および管理を支援するために用いられます。

- Host Profiles(ホスト・プロファイル)

- Service Profiles(サービス・プロファイル)

- Profile Importer(プロファイルのインポート)

Hosts
(ホスト)

 

Hostsオプションは、ネットワーク上に存在するホスト、物理サーバ、ワークステーション、機器などを定義および管理するために使用します。 ホスト定義は、ホストグループおよびプロファイルで使用します。

- Host Wizard(ホスト・ウィザード)

- Clone Host(ホストのクローン化)

- Search Host(ホストの検索)

- Hosts(ホスト)

- Host Groups(ホストグループ)

- Parent Child(親-子関係)

- Host Templates(ホスト・テンプレート)

- Host Extended Info(ホストの拡張情報)

- Host Dependencies(ホストの依存性)

Contacts
(コンタクト)

 

Contactsオプションは、ネットワークに障害が発生した場合に連絡する担当者を定義するときに使用します。コンタクトグループ定義は、1人または複数のコンタクトをグループ化したものであり、警報/復旧の通知をグループ内のすべてのコンタクトにまとめて送信するためのものです。コンタクト定義は、ホストおよびサービスのテンプレート、サービス、プロファイル、エスカレーションで使用します。

- Contacts(コンタクト)

- Contact Groups(コンタクトグループ)

- Contact Templates(コンタクトテンプレート)

Escalations
(エスカレーション)

 

Escalationsオプションは、ホストおよびサービスのエスカレーションツリーを定義するときに使用します。 エスカレーションは、特定のサービス、ホストまたはホストグループに対するコンタクト通知をエスカレート(上席者へ転送)するために使用します。 エスカレーションツリーとは複数のエスカレーションをグループ化したものであり、ホスト、ホストプロファイル、ホストグループ、またはサービスに割り当てて通知のエスカレーションに使用します。

- Escalations(エスカレーション)

- Escalation Trees(エスカレーション・ツリー)

Commands
(コマンド)

 

Commandsオプションは、サービスおよびホストのチェック、サービスおよびホストの通知、サービスおよびホストのイベントハンドラなどのコマンドを定義するために使用します。 コマンド定義は、ホストおよびサービスのテンプレートやプロファイルで使用します。

- New(新規)

- Copy(コピー)

- Modify(変更)

TimePeriods
(時間帯)

 

Time Periodsオプションは、1日のうちで通知やサービスのチェックを行う有効な時間帯のリストを、各曜日に対して定義するために使用します。 時間帯の定義は、ホストおよびサービスのテンプレートやプロファイル、およびコンタクトで使用します。

- New(新規)

- Copy(コピー)

- Modify(変更)

Groups
(グループ)

 

Groupsオプションは、ホストを異なるNagios設定ファイルに振り分けて割り当てる場合に使用します。 もっとも複雑な実装の場合、設定が複数のNagiosインスタンスにまたがる場合があります。 Groupsオプションでは、サービスチェックに適用するグループマクロの値も設定できます。

- New(新規)

- Groups(グループ)

- Macros(マクロ)

Control
(管理)

 

Controlタブには、Configurationの管理、設定、および実装の管理で使用するオプションがあります。

- Setup(設定)

- Nagios CGI Configuration(NagiosCGIの設定)

- Nagios Main Configuration(NagisoRの主設定)

- Nagios Resource Macros(Nagiosリソース・マクロ)

- Load(ロード)

- Pre Flight Test(実使用前検証)

- Commit(コミット)

Tools
(ツール)

 

Toolsタブは、設定ファイルをエクスポートするときに使用します。

- Export(エクスポート)

- Host Delete Tool(ホスト削除ツール)

- Service Delete Tool(サービス削除ツール)

構成要素の結び付き

コンフィグレーションの構成要素間の結び付き

下図は、 GroundWork Monitor Configuration(コンフィグレーション)アプリケーションの構成要素のユーザインタフェースの流れと相互の結び付きを示しています。各要素の詳細は、ブックシェルフの Configuration(コンフィグレーション)のセクションを参照してください。

図: Configuration (Monarch)の構成要素

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